スポーツ選手の練習量を16.6%増やすと鬱病のリスクが高まる。

今回紹介するのは、トレーニングを心理分析した論文を紹介します。


紹介する研究はテニスプレーヤーに対して行われた高強度トレーニングが、
心理状況にどういった影響を及ぼすのか?というものを調査していたものです。

通常、トレーニングを通じて選手のモチベーションを管理する必要性は十分にあります。

でないとそのトレーニングは成果を出せず、心理的な不安などを抱えたまま運動し続けることになりますので、どの程度のトレーニングを実施するべきなのか?という尺度を知るには良い論文となっています。

研究内容は?


30人の平均15.78歳のプレーヤーを対象とし、
3つのグループに分けました。

・テニスのトレーニング、RSAを8.3%増加させた。
・テニスのトレーニング、RSAを16.6%増加させた。
・テニスのトレーニングのみ。

RSAというのは、反復スプリント能力、所謂反射性、敏捷性を問う能力を鍛えるトレーニングのこと。

7週間実施されたプログラム中に、選手の気分を測定するアンケートを実施していました。

どれぐらいの頻度が鬱病と関係するのか?


この研究の結果から言いますと、8.3%、16.6%練習内容を増加させたグループは疲労度は高くなりましたが、16.6%練習内容を増加させたグループは鬱病などの気分障害の傾向が確認されています。

毎週アンケートで調査されていましたので、気分障害のピークも判明しておりまして、
ピークは3~4週の時点でした。
以降は、気分障害が高まることはなくとも緊張感などを持ちながらプログラムを実施していたという結果に。

実施されたRSAトレーニングは、

・6×20mのシーケンスを3回実施。
開始点から2mのところに5つのコーンを設置している間をラウンドトリップを行いました。

これを行いながらテニスのショットを行い、打ったら開始点にダッシュで戻る、
ということを3分間の間で完了させ、30秒の休憩をはさむというような内容でした。


これらのトレーニングを実施するにあたり、全体の練習量に16.6%加えてしまうと、
気分障害は起こるのですが、元気も無くなってくるというデータが出ていましたので、
練習の質だけを管理するのではなく、時間や量なども併せて管理しないとダメだよ。

ということがこの研究からわかりました。

まとめ


が、調査されていた人数が30人と少ないので、エビデンスの質としては低いものと捉えて頂いても良いです。

ですが、こういった身体能力を計測したものではない研究結果も指導の参考になるため、
スポーツを監督する側の人やスポーツを行っている選手などには、参考になると思い記事にしました。

※論文を全文読みたい方はコチラから→(R)