7188人の調査からわかった、医療従事者のストレスを軽減させる3つの介入とは?

今回紹介するのは、医療従事者の職場環境についてです。


医療従事者は職場、仕事または職業上のストレスに悩まされやすいです。

多くの場合、これは医療従事者が他者から高い期待をされることが多く、
仕事に十分な時間、スキル、そして社会的支援がない可能性もあります。

このことから深刻な苦痛、燃え尽き症候群または身体的な病気につながる可能性があります。

そして結局医療従事者は質の高い医療サービスを提供できません。

影響を受けた医療従事者は病気で休暇を取り、転職さえする可能性があるため、
ストレスや燃え尽き症候群にもコストがかかる可能性があります。

医療従事者のストレスや燃え尽き症候群を防ぐためのさまざまな方法を評価した研究を紹介します。

研究の内容は?

・58件の研究から7188人の参加者を調査しました。
介入方法は認知行動訓練、精神的および身体的弛緩、または組織の変化のいずれかに分類したもの。

認知行動的介入
6件の研究によると、介入なしと比較した場合、1ヶ月未満から最大2年間の追跡期間で測定した場合、認知行動訓練がストレスを約13%減少させたという調査結果があります。

この減少がストレスのある人にとって有意になるものなのかは不明ということです。

認知行動訓練とリラクゼーションを組み合わせた場合も、結果は同様でした。
しかし、3つの研究では、認知行動訓練コースの後のストレスレベルは、
ストレス管理ではなくケアの内容に焦点を合わせていた他のトレーニングと比較して、同じでした。

結論

・精神的および身体的なリラクゼーション介入
17件の研究で、精神的弛緩と身体的弛緩の両方が、介入なしの場合と比較してストレスレベルが23%減少したという調査結果がありました。


・組織的介入
20件の研究における労働条件の変更、
6件の研究における支援またはメンタリングの改善、
4件の研究におけるケア内容の変更、
1件の研究におけるコミュニケーションスキルの向上、
および2件の研究における作業スケジュールの改善を目的とした。

短いまたは中断された作業スケジュールは2つの研究でストレスレベルを減少させましたが、他の組織的介入のいずれかの明確な利益はありませんでした。


Ruotsalainen JH、Verbeek JH、MarinéA、Serra C.医療従事者の職業的ストレスの防止 系統的レビューのコクランデータベース2015年第4号。番号:CD002892。DOI:10.1002 / 14651858.CD002892.pub5。

まとめ

認知行動療法については、職場環境における効率性を教育するという内容だったようです。

効率化された内容は、ヒューマンエラーなどを防ぎ想定されるストレスも軽減できることから、なかなかのストレスを軽減させる働きが期待されていました。

次に精神的な、身体的な介入に関してはマインドフルネス、瞑想、運動、マッサージなどのアプローチを行っていたようで、マインドフルネスとマッサージが多く介入方法として選択されていました。

併せて行うと効果も増幅できる結果でしたが、認知行動療法に比べると根本的な解決が出来ていない分ストレス軽減レベルも低いものに。

最後の職場環境を変える介入に関しては、勤務スケジュールの変更のみが有効であったという結果が出ており、他の方法で職場環境を整えてもそんなに変化は出なかったようです。


研究結果からストレス緩和として優先されるものとしては、

・認知行動療法
・マインドフルネス、マッサージ
・シフト管理

という順番で組織内を変更した方が従業員、この研究でいう医療従事者たちはストレスを減らすことが出来る可能性はあります。

よく組織の傾向としては、このような介入ではなく社会的理念や組織のコミュニケーションとしてレクリエーションなどを実施したり、またはインセンティブを設けたりなどして、社員たちのモチベーションを向上したりしますが、それらの介入は意味がないような結果でした。

やはりストレスとなっている現状を変更する必要があるようですね。


自主性を尊重されている教育や世間の流れにあっていない協調性の押し付けはストレスの原因となり、医療従事者のパフォーマンスを低下させる可能性があるようです。

見て覚える。

という古い考えは捨て、一定のマニュアル化は必要であり身体的や精神的なケアも有効とされるこの研究から医療従事者のパフォーマンスを維持し、向上させる基盤としてのヒントは得られました。

是非お試しあれということですね。