【理学療法】医療従事者なら知っておきたい拘縮予防の運動の科学的根拠性とは?

今回は拘縮予防のための受動運動の根拠性について

拘縮と聞くと専門家でいない限り聞きなれないワードかと思います。

「関節が固まった」状態を指しています。

そんな拘縮ですが、医療従事者なら避けたいことの1つになり、
運動療法などの対策がされていますが、
それらのエビデンスがあるのかな?と探していたら中々に興味深い結果がありました。

研究内容がびっしりとありますので、結論だけ読んで頂いても構いません。

研究の内容は?

・2つの研究から無作為に受動運動(PM)を比較していた。
・神経学的状態を持つ合計122人の参加者が対象に。

どちらの研究もバイアスのリスクが低い。

・20人の参加者(40人の肢)を含む1人の参加者内研究は、
足首関節可動性を測定し、実験群を支持する4度の平均群間差(95%信頼区間(CI)、2〜6度)を報告した。

・どちらの研究も、痙縮の臨床的または統計的に関連のあるPMの減少を報告していない。

・ある研究では、上肢の合計48ポイント修正アシュワース尺度の平均差は48ポイントのうちの1つでした。(95%CIマイナス2〜4ポイント)

・もう1つの研究では、足首足底屈筋の6点修正アシュワース尺度の中央値の差はゼロ点でした。(95%CIマイナス1からゼロ点)

両方の研究において、グループ間の負の差は、対照グループと比較して実験グループにおける痙縮の減少を示した。

・合計102名の参加者を対象としたある研究では、短期的な疼痛への影響が調査されました。

関節可動性、痙縮および疼痛に対するPMの影響に関するGRADEレベルの証拠は非常に低い。


結論

PMが拘縮の治療と予防に有効かどうかは明らかではありません。


まとめ


受動運動が役に立つのか?ということについては、この研究からでは役に立つこと自体を根拠づけることはできません。

しかし、調査人数が100人ちょっとなので、もっと規模が多くなったりすれば結論は変わるのかも?と思ってしまいますが、生理学的な考えからでも受動運動よりも能動運動の方が効果を期待できるのかも?と考えたりもします。


Prabhu RKR、Swaminathan N、Harvey LA。拘縮の治療と予防のための受動運動 系統的レビューのコクランデータベース2013年第12号。番号:CD009331。DOI:10.1002 / 14651858.CD009331.pub2。