【マッサージ】慢性腰痛は治せますか?


慢性腰痛をマッサージで治す

治療家としては知っていないといけない論文の結果です。


まず、結論から

短期的な面で見ると疼痛転帰は見られ有用性はある。
但し、「慢性」腰痛と捉えると有用性は確認されていない。という
結論です。

この論文で行われた実験

〇25の試験で3096名に行われた実験をメタアナリシスした論文。

〇25の内3つの試験ではマッサージを機械にて行っていた。
 残りの試験はセラピストによる手技で行われていた。
 プラセボとの比較をしたランダム比較化試験にて実施された。

〇マッサージ以外にも能動的対照として、(操作、動員、TENS、鍼治療、牽引、弛緩、
 理学療法、演習またはセルフケア教育)も比較対照として実施していた。

〇急性症状も含まれた実験もあり、急性症状に対するマッサージの効果は
 疼痛の軽減が有利に働いていた。
 但し、身体機能面で見ると、変化は見られていない。

〇慢性症状の場合は、疼痛・身体機能面で有利に働いてはいたが、
 それは短期的な変化のみであった。

〇能動的な検証では、マッサージの方が疼痛・身体機能面で有位に働いてはいたが
 これも短期的な面でのみであった。

Furlan AD、Giraldo M、Baskwill A、Irvin E、Imamura M.腰痛のためのマッサージ。系統的レビューのコクランデータベース2015、第9号。番号:CD001929。DOI:10.1002 / 14651858.CD001929.pub3。


私がおススメしたいこと

⑴3か月以上腰痛に悩んでいるが、痛み始めた当初よりも痛みはなく
 気になるときだけマッサージに行っている。

→マッサージに行く時間を作るなら、運動療法をおススメします。
 腰痛は急性期を過ぎると、積極的に運動療法をおススメしていますが、
 行われないままだとこんなケースで、ダラダラ痛みを感じています。

⑵治療院で根本治療を始めた。

→その手法に科学的な根拠はありますか?
 私が考える根本とは身体活動という面ですので、
 フィットネスに時間を割くならまだしも、マッサージに時間を割いても
 意味はないことは、今回の論文でも示されています。