【鍼治療】麦粒腫を治療してみた

麦粒腫を治療するための鍼治療について


ものもらいは、一般的に温湿布貼付や薬物療法で治療します。

一週間もあれば症状は軽快しますが、重症例となると近くの腺や組織に感染します。

そこで、麦粒腫に最も適した治療法は何なの?

経絡にアプローチする鍼治療の有用性は?

という疑問を調べるために研究していた論文を紹介します。

結論


結論から言いますと、鍼治療単独あるいは併用した治療の場合は、
通常の治療より短期的な利益に繋がる可能性を示唆していました。

研究の内容は?


中国で行われた6件のRCT、531名の参加者を対象にしていた研究をレビューしていました。

参加者は18~28歳で、4件の研究では診断されて7日以内の患者を対象にしていました。

2件の研究で鍼治療群が、局所抗菌薬と比較して
(1件のRCT 、参加者32名、リスク比(RR)3.60、95%信頼区間(CI)1.34〜9.70、確実性の低いエビデンス)
または経口抗菌薬+温湿布と比較して
(1 件のRCT、参加者120名、RR 1.45、95%CI 1.18〜1.78、確実性の低いエビデンス)、急性麦粒腫をより軽快することを示しています。

鍼治療は、局所抗菌薬+温湿布と比較して、
鍼治療は麦粒腫の軽快にほとんどまたは全く差が認められなかった
(1件のRCT、参加者109名、RR 1.00、95%CI 0.96〜1.04、確実性の低いエビデンス)

3件のRCTが、鍼治療+従来の治療
(2件のRCTが局所抗菌薬および温湿布を使用し、1 件のRCTは、局所抗菌薬のみを使用)と従来の治療単独とを比較した。

3件のうち1件のRCTは、非常に確実性の低いエビデンスで、
急性麦粒腫の軽快を報告しなかった。

しかし、鍼治療と従来の治療法を併用した場合、従来の治療単独群と比較して、
急性麦粒腫の軽快率が高い可能性があった。
(参加者60名、 RR 1.80、95%CI 1.00〜3.23)


但し、偽鍼治療との比較、盲検化、不明瞭なランダム振り分けなど
エビデンスの質が低い状況ではあるため、鍼治療の有意性については可能性があるとしか言えない結論でした。



まとめ 

麦粒腫は通常、眼瞼の脂腺の開口部が閉塞することによって引き起こされる眼瞼縁の急性化膿性炎症である。

結構起こり得る症状の一つですので日常生活に何らかの影響が出てしまいます。

早く治るならそれに越したことがないため、こういった研究は待ってました!ですが、
はっきりとした結論は欲しかったところです。

ちなみに有害事象についての報告はないため、試してみることも良いのかもしれません。

Cheng K, Law A, Guo M, Wieland L, Shen X, Lao L. Acupuncture for acute hordeolum. Cochrane Database of Systematic Reviews 2017, Issue 2. Art. No.: CD011075. DOI: 10.1002/14651858.CD011075.pub2