腱損傷の治療のその後について記された研究。

今回は腱損傷のその後について。


腱という組織は切れてしまえば、再生しないものとして認識されているもので様々な方法が実践されてきました。

そんな中、最新の医学ではどのような展望になるのか?ということを書かれている論文よりその内容を紹介します。


内容は?


※この論文は2011年に公開されているものです。

腱損傷は、損傷を受けた腱をどのようにしてより正常な構造的完全性および機械的強度に回復させるかという臨床上の深刻で未解決の問題を表しています。

一定の高い機械的負荷を伴う腱の独特の特徴を考慮すると、腱組織の再生を促進するために新しい治療法が必要とされています。

組織工学では、腱損傷を治療しそして組織および関節機能を回復するための多くのアプローチを検討され提供されてきました。

実際、様々な合成および生物学的足場が開発されてきた。

合成材料、MSCまたは腱前駆細胞などの細胞および成長因子/サイトカインを含むいくつかの足場の組み合わせは、損傷部位に移植細胞および腱細胞の両方に対して適切な微小環境を作り出すための魅力的な方法であり得ます。

研究者たちは、他の多くの新しい細胞源や技術、人工多能性幹(iPS)細胞や腱幹細胞/前駆細胞、そしてナノ医療の足場を予測しています。

これらの整形外科用組織工学技術を用いた新たな介入は、腱損傷の実験動物モデルにおいて治療効果を示しています。

しかしながら、ヒトにおけるそれらの有効性および安全性は、臨床現場において明らかにされていないままである。

残念なことに、今日まで、損傷した腱のための新しい治療戦略の開発は、基本的な腱の生物学についての研究者たちの限られた知識が邪魔をしてきました。

それにもかかわらず、基礎研究の改善された治療法への翻訳は、腱損傷患者の管理における重要なステップであり、公衆衛生に多大な利益をもたらす可能性があります。


現状で行われている方法は?

・縫合術

・移植術

・保存療法

とこれらの根本的な原因に対して治療、というよりは縫合したり、他の腱を移植したりすることなどが実際に行われています。


まとめ

現状行われている方法は、再断裂や縫合不全、癒着や感染など様々な問題が課題となります。

今後の治療方法ではそれらを改善しうる可能性も考えられるが、人間で実践されている症例がないようですので、今後の更なる研究に期待したいところです。


坂部T、堺T。筋骨格系疾患 - 腱。ブルメッドブル2011年; 99(1):211−225。土井県:10.1093 / bmb / ldr025