糖尿病の人が塩分制限をしたら、どれぐらい血圧が下がるものなのか?

今回は糖尿病と食塩摂取の制限について。

おそらくですが、糖尿病と聞けば糖を制限するというイメージを持たれる方もおられると思います。

食塩?

何の関係が?

それは糖尿病になってしまうと血圧に異常をきたすことがあります。

その数値を管理するために食塩の摂取を制限されることもあるようですが、
その管理や考え方にエビデンスがあるのか?を研究している論文がありましたので結果を紹介します。


研究の内容は?

2010年のコクランレビューより。

13件の研究(254人)が選択され、これらには1型糖尿病の75人および2型糖尿病の158人が含まれています。

尿中ナトリウムの減少の中央値は、
1型糖尿病で203ミリモル/ 24時間(11.9 g /日)、
2型糖尿病で125ミリモル/ 24時間(7.3 g /日)であった。

塩分制限期間の中央値は、1型糖尿病と2型糖尿病の両方で1週間でした。

1型糖尿病と2型糖尿病の両方で血圧が低下した。

1型糖尿病(56人)では、塩分制限により血圧が−7.11 / −3.13 mm Hg(収縮期/拡張期)低下した。
95%CI:収縮期血圧(SBP)-9.13から-5.10。拡張期血圧(DBP)−4.28から−1.98)

2型糖尿病(56人)では、塩分制限によりBPが-6.90 / -2.87 mm Hg低下しました。(95%CI:SBP -9.84〜-3.95; DBP -4.39〜-1.35)

正常血圧患者では血圧が大幅に低下した。


結論は?

研究は広範囲ではありませんが、このメタアナリシスは、単剤療法の場合と同様に、塩分制限を伴う血圧の大幅な低下を示しています。すべての糖尿病患者は、一般の人々に対する現在の勧告に沿って塩分摂取量を少なくとも5〜6 g /日未満に減らすことを検討すべきであり、さらなる研究が必要であるが、塩分摂取量をより低いレベルに下げることを検討するかもしれない。


まとめ 

勿論制限をかけると血圧の管理はできる。ということでした。

そんなに新しくもない話ですが、下がり方が凄いという話で。

この結果をご覧になり、普段食事制限の必要がない方に知って頂きたいのは、
食塩の摂取量が5~6gを超えると血圧はバコーンと上がってしまうということ。

食事管理の参考になるような結論でした。

子育てRJ、彼FJ、MacGregor GA。糖尿病性腎臓病の予防と治療のための食事塩摂取量の変更 系統的レビューのコクランデータベース2010、第12号。番号:CD006763 DOI:10.1002 / 14651858.CD006763.pub2。