心理学的に分析した!白衣高血圧症を改善するための方法は?

今回は白衣高血圧症を改善する介入について。

病院に通っている人は聞いたことがあるかもしれませんが、
「白衣高血圧症」という文字の如く白衣を見ると高血圧になってしまう症状のこと。

それらにより、病院など白衣の人がいる環境とそうでない環境で測る血圧の数値が変動するため、診断などでの弊害が出ることもあるようです。

では、このようなことが起きるのか?ということはご想像の通り
「患者と医師の信頼関係」ということに問題があるからです。

それらのことについては割愛しますが、紹介するのは改善する方法について、
心理学的に検討されていた内容です。

まずは介入してみた結果?

心血管疾患の転帰に対するコミュニケーション介入の効果に関する15件の研究が検討されました。
臨床的な心血管関連の転帰に対するコミュニケーションスキルの介入の有意な効果を報告した研究は4 のみであり、コミュニケーションと健康転帰の関係を評価する将来の研究において方法論的改善を行う必要性を強調している。

白衣高血圧症の中心的要素には不安や精神的苦痛が含まれるため、感情的転帰に焦点を当てたコミュニケーションスキルを向上させるために介入の研究を検討することは有用です。

Roterら、患者の感情的な懸念を明確にし、それらの感情に対応することに焦点を当てた8時間のトレーニングプログラムに医師を無作為に割り付けた。

結果は、訓練を受けた医師が患者の感情的な問題を治療するためにより強い努力を払ったことを示し、その後患者は6ヵ月後までに精神的苦痛の軽減を示した。
がん患者を対象とした別の研究では、診察後の患者の不安に対する医師のコミュニケーションスキルトレーニングの効果に焦点が当てられていました。
これらの著者は、対処されていなかった他の懸念を引き出すように設計された支持的なコミュニケーションと質問をすることが不安の軽減と相関していることを発見しました。


やるべきコミュニケーションとは?

対面したときの非言語的コミュニケーション、言語的なコミュニケーションなどが検討され実施されたなかで一番患者の不安を軽減できたのは、
「ほかに不安を抱えていないか質問をする」ということでした。


やってみよう

他に不安を抱えていないか質問をする、という結果にはやってるよ。
という声も聞こえてきそうですが、その質問は投げかけ方によっては口を閉ざされることもあります。

形式的な質問で、「他に何かありますか?」と聞かれると具体的ではなかったりするこの質問では「いいえ、ありません」と答えてしまうこともあるのかもしれません。

この研究で行われた介入では、「高い思いやり」を表現しているVTRを見せたグループが、患者の不安を軽減させていたということになっていました。

この研究結果では、高血圧について検討された内容でしたが、他の症例、例えば腫瘍など不安が増大する疾患を患っている患者にも、不安の軽減が出来ていることが報告されていました。

白衣高血圧症を改善するには、不安の軽減を。

Cobos B、Haskard-Zolnierek K、Howard K、白衣高血圧症:患者と医療従事者の関係を改善する。Psychol Res Behav Manag2015; 8:133-141。発行2015年5月2日doi:10.2147 / PRBM.S61192