【水分不足】高齢者の水分チェック。67項目のテストから有用性のあるものを調べた結果は?

今回は高齢者の脱水状況を把握するテストの有用性について

暑くなり始めてからやっと気を使う脱水症状について。

事実脱水状況というものは暑い時期だけではなく、状況に応じて知るべき必要であることもあります。

症例の兆候として挙げられる脱水症状として口の渇きなどが挙げられますが、
この状況を確認するためのテストの有用性を研究によって確かめているものがありました。

結論を紹介します。

研究内容

・高齢者の水分損失脱水を検出するためのスクリーニング検査として使用される状態の診断精度(1回)、低侵襲臨床症状、兆候または検査に関する公表された研究はほとんどありません。
65歳以上の人々の参照標準とインデックステストを含む生のデータセットを探し、分析したものです。

水分損失脱水をスタンドアロンテストとして診断する能力を示しました。
・疲労、特異度0.75
・食事の間に飲み物が不足している、特異性0.77
・50 kHzでのBIA耐性。特異度0.71

・ポストホックROCプロットでは、飲料摂取量、尿浸透圧、x窩水分も限られた診断精度を示しました。複数の研究で一貫して有用なテストはありませんでした。

・2つのテストを組み合わせて、個人が食事と食事の間にいくつかの飲み物を逃し、疲労を発現するように0.71(95%CI 0.29から0.96)で敏感であり、0.92(95%CI 0.83から0.97)で特異的でした。

結論


高齢者の水分損失脱水を示す個々の臨床症状、兆候、検査、または検査の組み合わせの診断的有用性の証拠は限られています。この集団では、脱水を示すために個々のテストを使用しないでください。彼らは脱水症の人の大部分を逃し、十分に水分補給されている人に誤ってラベルを付けます。このレビューで特定された有望なテストは、開発中の新しい方法と同様に、さらに評価する必要があります。複数のテストを組み合わせると、診断の精度が向上する場合があります。

まとめ 

有用性のなかった個別のチェック項目としては、
水分摂取量
・尿比重
・尿の色
・尿量
・心拍数
・口渇
・のどの渇き
・細胞内水のBIA評価

これらは個別に行ったとして特異性のある反応が出たとしても有用たる証拠がありません。

上記の研究にて行われた方法と、これらを組み合わせて研究による根拠性を確かめる必要性があるようです。

民間療法的には、これらの項目で水分不足を示唆するような行為をしている人達を良く見ますが、この研究からはそれに対する有用性の疑いがあります。

67種類ものテストを実践しても有用性のあるテストがなかったこの研究からは、
更なる情報が欲しいものです。

一言で表しますと、「よくわかんね」ということに。


Hooper  L, Abdelhamid  A, Attreed  NJ, Campbell  WW, Channell  AM, Chassagne  P, Culp  KR, Fletcher  SJ, Fortes  MB, Fuller  N, Gaspar  PM, Gilbert  DJ, Heathcote  AC, Kafri  MW, Kajii  F, Lindner  G, Mack  GW, Mentes  JC, Merlani  P, Needham  RA, Olde Rikkert  MGM, Perren  A, Powers  J, Ranson  SC, Ritz  P, Rowat  AM, Sjöstrand  F, Smith  AC, Stookey  JJD, Stotts  NA, Thomas  DR, Vivanti  A, Wakefield  BJ, Waldréus  N, Walsh  NP, Ward  S, Potter  JF, Hunter  P. Clinical symptoms, signs and tests for identification of impending and current water‐loss dehydration in older people. Cochrane Database of Systematic Reviews 2015, Issue 4. Art. No.: CD009647. DOI: 10.1002/14651858.CD009647.pub2.