【心理療法】性的虐待後の子供の症状は、治療で変化が出るのか?847人を対象にした研究結果

今回は性的虐待を受けた子供に対する心理療法について

この問題は表立って取り上げられることが少ないだけで、所得国のレベルに関係なく問題視されていることの1つです。

虐待、やめろ~!ということを警鐘するというよりは、
心理的介入がどれほど効果が出るのか?

というケア面についてどれだけ苦労するのかを知って頂きたくて紹介します。

被害者の声や事実を話されても、治療にどれぐらいの期間が必要なのか、
実際にどれぐらい回復できるのか?ということについて語られることが少ないようにも思えますので、これを機にお知りください。

研究内容

・847人の参加者を含む10の試験を含めた。
・すべての研究で、認知行動療法(CBT)プログラムが検討された。
 対照群には、待機リスト対照または通常通りの治療が含まれた。

問題となる症状は
・うつ病
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)
・不安
・行動の問題

これらの変化を測定したものです。

データからは、CBTが児童の性的虐待の後遺症にプラスの影響を与える可能性があることを示唆していますが、ほとんどの結果は統計的に有意ではありませんでした。

CBTの肯定的な効果の最も強力な証拠は、PTSDと不安症状の軽減にあるように見えますが、これらの領域でさえ、効果はせいぜい「中程度」である傾向があります。

副作用を報告した研究はありません。

結論


児童の性的虐待の悪影響に対処するためのCBTの可能性を確認しますが、証拠ベースの限界と、より慎重に実施され、より報告された試験の必要性を強調しています。

まとめ 

バイアスの関与により言い切れる結果ではないものの、
心理療法の中でも選択されやすい認知行動療法でもこういった結果に。

PTSDと不安症状が一番変化が出たようですが、
鬱病などの症状はもっと時間を要するのかもしれません。

長期的な介入結果をレビューしていない為、はっきりと数年後の結果はわかっていませんが、少なくとも1年や2年の時間を掛けても完全に虐待後の心の傷は癒えないということに。

単純に時間が解決するのか?とも思いますが、他に良い結果が出ている研究があれば紹介します。


マクドナルドG、ヒギンズJPT、ラムチャンダニP、バレンタインJC、ブロンガーLP、クラインP、オダニエルR、ピカリングM、レイドメーカーB、リチャードソンG、テイラーM.性的虐待を受けた子供に対する認知行動介入 Cochrane Database of Systematic Reviews 2012、Issue5。アート。番号:CD001930。DOI:10.1002 / 14651858.CD001930.pub3。