【牽引療法】腰痛に対して実施した結果は?

腰痛症になった時の治療方法の一つとされている牽引療法


牽引療法は、他の治療法と組み合わせ実施されてきました。
この論文では、手動と機械による牽引方法が含まれています。

目的は腰痛を有する人々におけるプラセボ、偽牽引、
参照処置および無処置と比較した牽引の効果を評価することです。

研究の内容

・32件のRCTから2762人の参加者が対象になっていました
・症状のパターンが異なる(坐骨神経痛のある、ない、急性、亜急性、慢性の腰痛)
 人々を対象にしていた。

結果

・牽引力が腰痛の疼痛、機能的状態、全体的な改善または仕事への復帰に対して、プラセボ、偽牽引または無治療と比較してほとんど違いがないことがわかりました。

・同様に、理学療法と牽引の組み合わせを理学療法単独と比較した場合と、
牽引を他の治療法と比較した場合では、牽引によって疼痛強度、機能的状態または全体的な改善にほとんどまたはまったく違いがないということもわかりました。

・坐骨神経痛を伴わない慢性LBPについても同様な結果でした。

・32件の研究のうち7件で有害作用が報告された。
 これらは疼痛の増加、神経学的徴候の悪化およびそれに続く手術が含まれていた。
 4件の研究が悪影響を及ぼさなかったと報告している。
 残りの研究では有害作用については言及されていなかった。

結論牽引療法は、治療法として選択されても体の影響がないということでした。

レビューアからのコメントですが、


これらの知見は、単独または他の治療と組み合わせた牽引力が、疼痛強度、機能的状態、全体的な改善およびLBP患者の職場復帰にほとんどまたはまったく影響を及ぼさないことを示している。サンプル数が少なく、中程度から高いリスクの偏りがある研究では、質の限られた証拠しかありません。これらの研究で示された影響は小さく、臨床的には関係ありません

牽引に関しては、機械操作、手動操作でも影響は変わらないようです。
腱両方の効果は今後の研究次第となりましたが、現在では効果の裏付けはできないようです。


Wegner I、Widyahening IS、van Tulder MW、Blomberg SEI、de Vet HCW、BrønfortG、Bouter LM、van der Heijden GJ。坐骨神経痛の有無にかかわらず腰痛の牽引。系統的レビューのコクランデータベース2013年第8号。番号:CD003010。DOI:10.1002 / 14651858.CD003010.pub5。 

まとめ

現在でも実践されている治療法ですが、腰痛に限って捉えるべき論文結果となります。

臨床的な影響は不明ですが、役に立っていない結果も出ている事実もあります。

ご利用はご計画的に。