【心理学】先延ばしの原因と対策について

今回は先延ばしの原因と対策について

「先延ばし」それは学習や生活、社会行動でよく見られる現象です。

何故先延ばしが起きるのか?
先延ばしによってどんなデメリットが待っているのか?

ということを心理学的に分析している論文の結論を紹介します。

まずは結論から

感情適応能力というものの中の「回復力」が先延ばしを減少させる。

ということがわかりました。

研究方法

2011年2月に、リューネブルク(ドイツ)にあるルーパナ大学の学生の中から参加者が募集された。
彼らは講義の中で、研究行動についてのアンケートに記入するよう求めた。
サンプルは172人の学生からなりました。(108人が女性、64人が男性)
平均年齢は22.1歳 SD  =  3.0)。

感情適応能力(ERSQ)とは

ERSQは、9つの特定のERスキルに分けられます。

・意識
・感覚
・明快さ
・理解
・嫌悪感の受容
・回復力
・苦痛な状況への自立
・苦痛な状況に立ち向かう準備
・苦痛な状況への修正

調査する際の質問サンプルは

「私は自分の気持ちに注意を払いました」(意識)

「私の身体的な感覚は、私が感じていたことをよく表していました」(感覚)

「私はどのような感情を経験していたのか明確でした」(明快さ)

「私はなぜ自分が感じたように感じたのかを知っていました」(理解)

「私は自分の感情を受け入れました」(嫌悪感情の受け入れ)


「私は強烈な否定的な感情にさえ対処できると感じました」(回復力)

「私は自分が計画したことをしました、たとえそれが私に不快感や不安を感じさせたとしても」(苦痛な状況に立ち向かう準備)

「私は自分の否定的な感情に影響を与えることができました」(修正)

これらの質問事項にすべて、「先週は?」という意味する言葉を文頭につけ質問されたようです。



先延ばしを減らす回復力とは

「強烈な否定的感情にさえ対処できる」ということ。

嫌悪感に対して許容できる感情が高くないと回復力は高まらず、
あらゆる先延ばしが起きやすくなります。

但し、嫌悪感を許容するということは、感情の反射とは反するもので、
通常嫌なものは避ける感情が働きます。

この感情が決して否定的である必要はありませんが、
結果その回避行動で先延ばしが発生しているという事実もあります。


ということは、嫌悪感に関する感度や許容力を変化させることができれば、
先延ばしは減少するという介入結果もこの論文では記述されています。

介入としては、オンライン上のトレーニングで十分だったようです。

まとめ

先延ばしを減らす。ということは学業や社会において先輩、先生、上司、顧客など様々な人から指摘されうんざりしている人もおられると思います。

指摘してくる理由は、先延ばしによって支持された目標を達成することが困難になるためだからです。

紹介した研究内容では、個人に焦点をあて、
感情適応力のうちの「回復力」と先延ばしの減少が相関していることが示唆されていました。

個人で変えていきたい!となると、感情的嫌悪感に対して変化できるのか?が変わるヒントになってきます。

しかし、1つ思うのはそれらを支持してくる人間たちの指示する内容も先延ばしや感情の嫌悪感を生む要因となり得るのではないでしょうか?

ご覧くださっている方が人に指示する時は、相手のことを考えないと先延ばしされてしまい、結果自分にも相手にも不都合が出てきます。


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