【理学療法】腰痛患者に対して理学療法士が持ってしまう偏見について調査された研究論文

今回は理学療法士が腰痛患者に対する偏見について

人は思い込みや偏見に苛まれやすい生き物です。

それは直感的に判断を下す必要性がある場合もあるからです。

しかし、人の認知機能とは直感的に、思考的に行われるものであり、
直感的な機能しか働かなくなると思い込みだらけな人になっていきます。

アノ人はこうだ。

○○人はこうだ。とか。

医療現場でも多くそういった場面はあり、それは勤続年数や症例数などの経験値とは別なもので多くなります。

そんな思い込みにより偏見が起こる事例が書かれている研究論文がありましたので、紹介します。

研究内容

・分析のため5205件の研究記事を参照にした。

・うち腰痛患者の対応を経験したことがある182名の理学療法士にインタビューした。

結論

このような特徴的な考えがあることがわかりました。

・腰痛に対する認知的、心理的、社会的な部分しか見ていない。
患者の家族、仕事、期待などは意味のないものと捉えやすい。

そして、それらが満足しない場合の患者の要求をアノ患者は言うことを聞かない患者と決めつける傾向にあった。

そして、患者が何故このような行動に転換するのか疑問にも思っていました。

まとめ

こういった思考を持っている人の特徴として「腰痛」を生物学的に認知している場合があります。

それは腰痛を機械的損傷とでしか捉えることが出来ないためということでした。

実際に腰痛は原因が特定できないことも多いため、機械的に捉えていると「問題なし」とでしか認識できませんので、患者がいくら痛みを訴えても食い違ってしまいます。

しかし、日常的な行動も指導はしているが自身が関与できている気がしない。ということもわかりました。

こういったことがあるのは共感します。

実際に職場的な介入などを行ったとしても、理想論だ、無理だと言われ行動にしてくれることがない場合もありますし、医療従事者が直接介入していない「見えない」介入は不安にもなります。

そうなってくると、自分の無力感も働き、患者の要求に応えようとしなくもなるということに。


解決方法

具体的なものではないのですが、研究から提示されていたのは以下があります。

・機械的な損傷ばかり診ずに広義な知識で対処する

・患者としっかり「話し合う」

面倒だ、と難しい、と捉える人はそういった問題からすら目を背けているかもしれませんが、この事象に覚えがある人は参照にされてみてください。

そして、腰痛で医療従事者を尋ねるときは話し合ってみてください。


https://doi.org/10.1016/j.jphys.2015.02.016