【研究】医療試験で選択バイアスを避けるためのランダム化について

今回は研究試験の選択バイアスを防ぐランダム化について

紹介する研究の内容は「研究者」向けなのかもしれません。

しかし、臨床に携わる医療従事者が仮に自身で統計から割り出した治療成果などを話す際に、この知識は有益かと考えられましたので紹介します。

研究の内容は?

合計18件の研究(系統的レビューまたはメタ分析)が選択基準に適合。
無作為割付と非無作為割付を比較した10件と、
対照試験での割付の適切な隠蔽と不明確または不明瞭な隠蔽を9件比較しました。

すべての研究はバイアスのリスクが高かった。

無作為化試験と非無作為化試験の比較では、4回の比較で決定的な結果が得られませんでした(結果または分析の異なるモード間で異なります)。

3回の比較では、ランダム割り当てと非ランダム割り当てで同様の結果が示されました。

2つの比較では、無作為化試験よりも非無作為化試験で効果の推定値が大きかった。
また、2つの比較では、ランダム化されていない研究よりもランダム化された研究の方が効果の推定値が大きかった。

5件の研究により、適切な隠蔽を伴う試験よりも、配分の隠蔽が不十分な試験の方が効果の推定値が大きいことがわかった。

他の4つの研究では、統計的に有意な差は見られませんでした。

結論無作為化試験と非無作為化試験の結果は時々異なる。場合によっては、非ランダム化研究では効果の推定値が大きくなり、別の場合では、ランダム化試験で効果の推定値が大きくなりました。適切かつ不十分/不明確な配分の隠蔽を伴う対照試験の結果は、時々異なっていました。差異が発生した場合、ほとんどの場合、不十分または不明確な配分の隠蔽を伴う試験は、適切な配分の隠蔽を伴う対照試験と比較して、効果のより大きな推定値をもたらしました。ただし、一般的に、選択の偏りの大きさ、または方向さえも予測することはできません。その結果、非ランダムな割り当てを伴う研究または不適切または不明確な割り当ての隠蔽を伴う対照試験からの治療効果の歪みが生じます。


解説 

試験方式の問題から生じる医療行為の効果の幅について調査されていました。

無作為というのは、言葉通り100人対象がいれば無作為に選ばれる10人で。
非無作為はその逆ですよね。

単純に自分が提唱した治療方法なら、良い結果が出て欲しいというものが人情ですよね。

しかし、現実に良い結果ばかりではないことの方が多かったりもしますが、
治療効果の試験で、良い結果が出そうな被験者を対象にすれば自分の都合の良い結果になるもの。

実際にそういった問題もしばしば取り上げられますし。

調査された論文からも、無作為にしても非無作為にしても効果の推定値が大きく変動することが可能性として示されました。

ランダム化の方法や考え方にもブレがあると、本来の効果よりも良いものになることもあれば、そうならないこともある。ということがわかる研究結果に。


やっぱり研究者や臨床で治療して統計出す人向けでした。


深謝。


Odgaard‐Jensen J、Vist GE、Timmer A、Kunz R、Akl EA、SchünemannH、Briel M、Nordmann AJ、Pregno S、Oxman AD。医療試験での選択バイアスから保護するためのランダム化。系統的レビューのコクランデータベース2011、問題4。アート。番号:MR000012。DOI:10.1002 / 14651858.MR000012.pub3。