【アルツハイマー病】心理学的に介入した結果!?意外な結果に。

今回はアルツハイマー病の人に対する介入方法について

個人的には認知症、アルツハイマー病に罹患した方にはどのような対処をすべきなのか?

マニュアルはありますが、実際にどのように接することが望まれるのか?

そういうこと疑問を持っていました。

人により正解はそれぞれだと思いますが、一定の指標は欲しいと思いそれを研究している論文の結論を紹介します。

研究は介護を受ける者が鬱病だと、介護する側も鬱病になってしまいます。

それらに対しての介入行動がどのような結果となるのか?というもの。

サンプル数は少ないですが、具体的な介入などが記述されていましたので、
参考になることもあるかと思われます。

研究の内容は?

・研究はポーランドのシュチェチンで行われた。

・研究チームは、財政援助を受ける資格があり、研究チームから連絡を受けることに同意した個人のリストを入手。

・要介護者は医師によって(神経科医または精神科医によって)ADと診断され平均年齢は78.3歳です。

・研究を説明する手紙を介護者に送り参加を呼びかけました。
適格基準を満たした124人の潜在的な参加者のうち、33人(27%)が研究への参加に同意。

・最終的に30人が研究に参加しました。

・グループ分けは財政援助が受けられる、受けられないグループで振り分けていた。

・心理的なトレーニングを5つのセッションに分けて受講してもらった。

結果

介護者のうつ病の平均レベルは
介入群で14.3(SD = 6.9)
対照群で13.8(SD = 6.2)でした。

介護者の負担の平均スコアは
介入群で41.1(SD = 8.8)
対照群で37.6(SD = 9.2)でした。

ADの知識に関して、介入群の参加者は平均21.1(SD = 2.7)ポイントで得点しましたが、対照群の参加者の平均スコアは37.6(SD = 9.2)でした。

研究を踏まえて

結論からは、心理学的に介入を行うと若干鬱病や介護者の負担が増加してしまったりという結果になりました。

しかし、6か月後の追跡調査ではレベルの有意差はなくなったようです。

このことを踏まえても心理的介入は鬱病の予防となり得るのか?
そして、介護者の負担を増やしてしまうのでは?

ということがわかりました。

介護者の意見としての多くは、アルツハイマー病になるとどのような心境や思考、そもそもアルツハイマー病という症状の理解が浅いなど、
もっと理解したいという欲求は強かったようです。

しかし、心理学的な介入はこのような結果に。

そこで、理想的な介入の1つとして案が挙げられていたのは、
「経済的な支援」

これには
・交通費
・食料
・医薬品
・電動マットレスなどの機器
・家の改造

というものが含まれます。

そして、介護者の雇用ということも含まれることになります。

これについては、容易に想像がついてしまうので、これ以上の言及は致しません。


研究では心理学的介入が負担を増やす懸念もあることがわかりましたが、
心理学的介入の利点はしっかりとあります。

・病気を理解することで、介護者が要介護者への接し方を理解できる
・コミュニケーションなどの誤解を解く可能性がある。

またこの実験では、医療提供者の中でADに対し医師からの情報提供は得られたが、
症状に対して情報が得られるのにも関わらず、医師以外からの情報の得方を知らない。

という声も多かったようで。

備えあれば。

という言葉は実際に経験しないと、探そうとしない人間には難しい言葉のようにも。

そして、何故か都合の良い言葉にも聞こえます。

実際に介護をしなければならなくなったご家庭の苦しみは声として聴きますので、
遺伝的にも懸念を持たれている方は、今からでもアルツハイマー病について学んでみるべきかと思います。

Magdalena Leszko、ポーランドのアルツハイマー病患者の介護者を支援するための心理教育的および財政的介入の有効性、高齢化の革新、第3巻、第3号、2019年7月、igz026、https://doi.org/10.1093/geroni/igz026