【癌患者】が免疫抑制されている時のインフルエンザワクチンの効果のエビデンスについて【医療従事者】

今回は免疫抑制された癌患者のインフルエンザの予防について

癌患者の治療の中には免疫機能が低下してしまうこともあります。

免疫抑制されていると、インフルエンザなどの罹患も増えやすいため、ワクチンの接種は健常者とどうように効果のあるものなのか?といことについて研究している論文を紹介します。

研究内容

合計2275人の参加者を含む6つの研究を特定しました。
予防接種を予防接種と比較しない5つの研究、およびアジュバント化ワクチンと非アジュバント化ワクチンを比較する1つの研究。

予防接種と予防接種なしの比較のために、2つのRCTと2202人の参加者を含む3つの観察研究を含めました。

ある研究では結果を人年で報告し、他の研究では人ごとの結果を報告しました。
5つの研究は1993年から2015年の間に実施され、血液疾患のある成人(3つの研究)、骨髄移植後の患者(BMT)(2つの研究)および固形悪性腫瘍(3つの研究)が含まれました。

結論


観察データは、インフルエンザワクチン接種による死亡率の低下と感染関連の結果を示唆しています。証拠の強度は、少数の研究と低いグレードの証拠によって制限されています。証拠は、弱いものの、大人がインフルエンザに対してワクチンを接種する際の潜在的なリスクを上回る利点があることを示しているようです。しかし、成人のがん患者におけるインフルエンザ予防接種の追加のプラセボまたは無治療制御RCTは倫理的に疑わしいものです。この集団におけるアジュバント化インフルエンザワクチンと非アジュバント化インフルエンザワクチンの使用に関する決定的な証拠はありません。

Bitterman R、Eliakim-Raz N、Vinograd I、Zalmanovici Trestioreanu A、Leibovici L、Paul M.免疫抑制されたがんの成人におけるインフルエンザワクチン。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue 2. Art。番号:CD008983 DOI:10.1002 / 14651858.CD008983.pub3。 

まとめ 

この結論からは、絶対にインフルエンザワクチンを接種していたほうが良い!ということが言い切れるわけではありません。

ワクチン接種をしていたほうが良い面もある。という選択をするための良いケースだと。

微妙な内容も結論として記述されていましたが、その時の選択肢としてお考え下さい。