【股関節骨折】アフターケアの栄養補給のエビデンスについて【医療従事者】

今回は股関節骨折後の栄養管理について

高齢者に多い股関節骨折(頚部骨折など)の治療後、
栄養サポートを行うことによって健康面をサポートします。

治癒のために積極的に摂るべき食事など、アレコレと言われることはありますが、
実際にそれにエビデンスはあるのかな?ということについて紹介します。

研究内容

・3881人の参加者を含む41の試験を含めました。

・18の試験で、非タンパク質エネルギー、タンパク質、ビタミン、ミネラルを提供する経口多栄養飼料を評価しました。

・経口飼料は死亡率にほとんど影響を与えないという質の低いエビデンスがありました。
・13件の試験で、合併症(例、pressure瘡、感染症、静脈血栓症、肺塞栓症、錯乱)に対する経口多栄養飼料の効果が評価されました。
合併症のある参加者の数が経口多栄養飼料で減少する可能性があるという質の低いエビデンスがありました。

・6つの研究(334人の参加者)からの非常に低品質の証拠に基づいて、経口サプリメントは、「不利な結果」(死亡または合併症)の数値が低くなる場合があります。
・6つの研究(442人の参加者)で、経口サプリメントでは嘔吐と下痢の発生率が高くならないという非常に質の低いエビデンスがありました。

・4つの試験で、経口飼料のタンパク質摂取量の増加がテストされました。
これらは、タンパク質摂取量の増加が死亡率に及ぼす明確な影響がないことを示す質の低いエビデンス、または合併症はあるが非常に質の低い参加者数不利な結果の減少の矛盾する証拠となります。

下痢などの有害事象に対する効果の証拠はありませんでした。

結論


手術前または手術直後に開始された経口多栄養サプリメントは、股関節骨折後の最初の12か月以内に合併症を予防できるかもしれないが、死亡率に明確な影響を与えないという質の低い証拠があります。経口サプリメントは「好ましくない結果」(死亡または合併症)を減らす可能性があり、嘔吐および下痢の発生率の増加をもたらさないという非常に質の低い証拠があります。堅牢な方法論を備えた適切なサイズのランダム化試験が必要です。特に、非常に栄養失調の人々における栄養補助食品、および末梢静脈栄養または経鼻胃栄養の役割は、さらなる評価が必要です。

まとめ 

結果からすると、サプリメントなどは本来の目的でもある、栄養補助という域を超えない結果のようです。

経口摂取以外にも静脈内投与なども行われてはいましたが、
どちらかに有意たる差はなかったようです。

ありきたりですが、満遍なく偏らない食事を。


Avenell A、スミスTO、カーテンJP、Mak JCS、Myint PK。高齢者の股関節骨折アフターケアのための栄養補給。Cochrane Database of Systematic Reviews 2016、Issue11。アート。番号:CD001880。DOI:10.1002 / 14651858.CD001880.pub6。