【精神】破壊的衝動のある成人や子供の薬物療法のエビデンスについて【医療従事者】

今回は破壊的衝動のある成人や子供の薬物療法について

精神的な障害で破壊的衝動が抑えられない成人がいる。ということはあります。

普通に生活していると関わることはあまりないのかもしれませんが、
医療関係施設で働いている時は実際にいました。

その時の対処についてはこの記事では書きませんが、
治療には精神安定剤が使用されることがあります。

それのエビデンスについて紹介します。

研究内容

5〜18歳の合計896人の子供と若者を含む10件の試験(2000〜2014年)を含めました。
2件目の試験は、すべて外来患者の環境で行われました。
8件の試験でリスペリドンが評価され、
1件でクエチアピン、
1件でジプラシドンが評価されました。

9つの試験で急性の有効性が評価されました(4〜10週間以上)。

そのうちの1つは、刺激薬と親のトレーニングを組み合わせた治療法です。
1件の試験は、症状の再発を評価する6ヶ月間の維持試験でした。

結論


短期的にリスペリドンは、破壊的な行動障害を持つ子どもや若者の攻撃性を低下させ、問題を引き起こす可能性があるといういくつかの証拠があります。この介入が大幅な体重増加に関連しているという証拠もあります。攻撃性については、ABC ‒過敏性サブスケール(範囲0から45)で6.49ポイントのスコアの差が臨床的に有意である可能性があります。2つの異なるABSサブスケールの鑑別所見の臨床的意義を解釈することは困難です。臨床診療では、リアクティブ攻撃とプロアクティブ攻撃を区別するのが難しい場合があるためです。行動の問題の場合、NCBRF-CPの8.61ポイントのスコアの差(範囲0〜48)は、臨床的に有意である可能性があります。体重増加は依然として懸念事項です。現在のエビデンスには限界があり、質の高い試験が少ないため、結果の解釈には注意が必要です。クエチアピン、ジプラシドンまたはその他の非定型抗精神病薬の使用を支持する証拠は子供や若者の破壊的行動障害に欠けており、5歳未満の子供には証拠がありません。臨床試験で見つかった有効性が実際の臨床診療にどの程度反映されるかは不明です。これらの障害の管理における親のトレーニング介入の有効性、および薬物療法の有効性に関するやや曖昧な証拠を考えると、薬物療法のみを使用しないことが重要です。これは、現在の臨床ガイドラインと一致しています。


ロイJH、メリーSN、ヘトリックSE、スタシアックK.子供と若者の破壊的行動障害に対する非定型抗精神病薬。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue8。アート。番号:CD008559。DOI:10.1002 / 14651858.CD008559.pub3。 

まとめ 

衝動的な行動は制限できる結果となりますが、反面身体的に体重に影響が出ているようです。

増える幅としては2~3kgほどでしたので、多いと捉えるか少ないと捉えるのかはお任せします。

薬剤によってはこの副作用を抑えているものもあるようですが、
これらの精神安定剤は人によって合う合わないもある。と聞きます。

そして、攻撃的な性格も多様なサブタイプがあります。

それについては今回は書きませんが、結構複雑なんですよね。