【統合失調症】に対する漢方薬のエビデンスについて【医療従事者】

今回は統合失調症に対する漢方薬について

中国ではウェンダン煎じ薬(WDD)という漢方薬を使った治療法があります。

この治療法は統合失調症以外にも使われていますが、
薬物療法は得られる効果もありますが、思わぬ副作用も出てきます。

漢方薬などになると大きな有害作用が報告されるものは極端に減りますが、
人によってはこれらを好むのかもしれません。

この治療法についてエビデンスを紹介します。

研究内容

統合失調症に対するWDDの15の無作為化試験(参加者1437人)を含めました。
試験内でパフォーマンスバイアスのリスクが高かったが、全体として、選択、減耗、および報告のバイアスのリスクは低かった。

データは、WDDがプラセボまたは無治療と比較して、参加者の短期的な全体的な状態を改善したことを示しました。

WDDは、多くの場合、抗精神病薬と一緒にアドオン介入として使用されます。
WDD +抗精神病薬を単独で抗精神病薬と比較した場合、併用群の方が全体的な状態が良好でした。

WDD +低用量抗精神病薬を通常用量の抗精神病薬単独と比較した場合、この組み合わせは再び短期のグローバルな状態に効果を示しました。

すべての比較において、生活の質、病院サービスの利用、および経済性を直接報告する結果に関するデータは見つかりませんでした。

結論


限られた証拠は、プラセボまたは無治療と比較して、WDDがいくつかの肯定的な短期の抗精神病性の全体的効果を有する可能性があることを示唆しています。しかし、WDDを他の抗精神病薬と比較した場合、全体的または精神的状態に影響はありませんでしたが、WDDはより少ない副作用と関連していました。WDDを抗精神病薬と組み合わせると、全体的および精神的状態にプラスの効果が見られ、組み合わせによる悪影響はほとんどありませんでした。利用可能な証拠は高品質ではありません。統合失調症患者に対するWDDの効果を完全かつ公正にテストするには、より適切に設計された大規模な研究が必要です。


Deng H、Xu J. Wendan煎じ薬(伝統的な漢方薬)、統合失調症。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue6。アート。番号:CD012217。DOI:10.1002 / 14651858.CD012217.pub2。 

まとめ 

限定的な結論ではありますが、WDDの有用性が示された研究結果です。

薬物療法との組み合わせでは副作用が軽減?するような記述がありますが、
短期的に、長期的に考えた時にどちらが良いのか?また組み合わせた方が良いのか?という利点を専門医に相談し決定する必要はあるようです。

文書を読む限りは悪くないのでは?とも思いますが、実際に試してみないと何んとも言えないところもありますよね。