【心臓病】の治療後に行われる心理的介入のエビデンスについて【医療従事者】

今回は冠状動脈性心臓病に対する心理療法について

罹患率の多さはありますが、死亡率は全体的に低下していると言われている心臓病の1つ。

それを処置した後の心理学的介入は生活の質などの健康に寄与できることが出来るのか?というエビデンスについて紹介します。

研究内容

このレビューには、CHDのある10,703人を無作為化した35の研究が含まれています。
対象は主に男性、およびMI後の人々、または血行再建術を受けた後が含まれています。

試験内の参加者の平均年齢は53〜67歳の範囲。
全体的な試験報告は貧弱で、ランダム化シーケンスの生成、割り当ての隠蔽手順、または結果評価の盲検化についての記述が約半数省略されていました。

フォローアップ期間は6か月~10.7年。

ほとんどの研究(23/35)では、複数の治療要素を用いた治療を含む多因子介入が評価されました。
10件の研究では、ベースラインで精神病理が確認された人々を対象とした心理的介入を検討し、2つの試験で精神病理または別の選択基準の人々を募集しました。

残りの23件の試験のうち、9件の研究では、あるレベルの精神病理学(抑うつ症状で3.8%から53%、不安で32%から53%)を報告する心臓集団から非選択の参加者を募集し、10件の研究ではこれらの特性を報告せず、3件の研究のみ精神病理学の人々を除外しました。

結論


この更新されたCochrane Reviewは、CHDを持つ人々については、心理的治療が総死亡率、血行再建術のリスク、または非致死的MIの率に影響を与えるという証拠はないことを発見しました。心理的症状(うつ病、不安、ストレス)が軽減されました。ただし、グレード評価では、これらの影響を取り巻くかなりの不確実性が示唆されています。治療から最も恩恵を受ける人々(すなわち、ベースラインで心理的障害の有無にかかわらず)と成功した介入の特定の要素に関しても、かなりの不確実性が残っています。心理療法の有効性をテストする将来の大規模試験は、証拠内の不確実性のために必要です。

リチャーズSH、アンダーソンL、ジェンキンソンCE、ウォーリーB、リースK、デイビスP、ベネットP、リューZ、ウェストR、トンプソンDR、テイラーRS。冠状動脈性心臓病に対する心理的介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue4。アート。番号:CD002902。DOI:10.1002 / 14651858.CD002902.pub4。 

まとめ 

身体的な面では利点となることは確認されていませんが、精神的な面では症状が軽減されているようなデータが出ています。

但し、この良いように思えるデータも確実なものではありませんので、症状について不安で押しつぶされそうで・・・という方が頼るのかもしれませんが、そんなに良いこともないのかもしれません。

補助的な役割を期待するぐらいで頼る方が良さそうなものとして、実践してみては如何でしょうか?