【脳神経科学】的にわかっていたい統合失調症について【医療従事者】

今回は統合失調症を発症した人の脳に見られる変化について

精神的な調和を失い、人格的にひどく荒れた状態になる症状。

かつては精神分裂病とも呼ばれていたようですが、幻覚や妄想、突如暴力行為に及ぶ時、脳内にどのようなことが起こっているのか脳神経科学的にご紹介します。

脳の状態

慢性的な統合失調症を患っている人の脳を調査した結果、
前頭葉の活動が低いことが判っています。

正常と判断される状況では、前頭葉が最も活動しており、側頭葉、頭頂葉、後頭葉などは比べると活動量が少ない状況だと。

統合失調症になると全体的に同じ活動レベルとなることが観察されています。

つまりは、意思、計画、推理、想像、感情などを担当する前頭葉が働いていないということに。

こういった状況が起きているために、意思や感情をまとめきれないまま、曖昧な結果を必要以上にアウトプットしてしまっている状況ということだようで。

また、ホルモンも関与しており、ドーパミンのレセプターの幾つかが機能していないことも判っているようで。

前述した前頭葉の活動量の低下とレセプターの機能低下は関連しており、
過剰に分泌されたドーパミンは大脳辺縁系で働きすぎるという結果に。

研究段階なこと?

血液中に「D型セリン」というアミノ酸が減少しているということが突き止められており、記憶や学習との係わりがあるということがわかっています。

このことが治療に役に立つのでは?と研究がされているようで。

まとめ

まだまだわかっていないこともありますが、脳の中ではこのような変化が起きているようです。

この状況下にあるということは、自身の意思でコントロールすることなど無理じゃね?とも思えるわけで、統合失調症を良く理解していない人から気持ちで何とかしろよ!など的外れなのかと。

実際に起きる症状は本人にしかわからないことも多い様にも考えられるため、
こういった病気が多様化する社会では症状の理解がより必要なのかと思われます。