【ストレッチ】拘縮予防や改善を目的としたストレッチのエビデンスについて【医療従事者】

今回は拘縮予防と改善に対するストレッチについて

関節の可動域が低下する神経学的な問題である「拘縮」

一度起きてしまうと改善するために時間や労力を要することから予防が常に考えられており、そのうちの1つであるストレッチも一般的な方法です。

そのストレッチに意味があるのか?という研究を行っている論文を紹介します。

研究内容

2135人の参加者による49の研究が選択基準を満たしました。
7か月以上ストレッチを行った研究はありません。
研究の半分以上(51%)が選択バイアスのリスクが低かった。

すべての研究は、痛みなどの自己報告された結果に対して検出バイアスのリスクがあり、介入を盲検化することが困難であるためにパフォーマンスバイアスのリスクがありました。
これらのバイアスの効果は、治療による利益がほとんどないことを考えると、重要ではない。
神経学的状態の人々の関節の可動性にストレッチが臨床的に重要な短期的影響を与えなかったという高品質の証拠がありました。

神経学的状態の人々の生活の質または参加制限に対するストレッチの短期的な影響を調べた試験はありません。

145人の参加者を対象とした5つの研究では、皮膚の破壊、打撲、水疱、痛みなど8つの有害事象が報告されましたが、これらのデータを統計的に分析することはできませんでした。

非神経学的状態の人々では、ストレッチが痛みに対して臨床的に重要な短期的な影響を与えなかったという高品質の証拠がありました。

結論


7か月未満でストレッチを行った場合、神経学的状態の有無にかかわらず、ストレッチが関節の可動性に臨床的に重要な影響を与えなかったという高品質の証拠がありました。感度分析は、バイアスのリスクが低い研究と比較して、選択および検出のバイアスのリスクがある研究で結果がロバストであることを示しています。サブグループ分析は、ストレッチの効果が異なるタイプの神経学的または非神経学的状態の人々で一貫していることも示唆しています。7か月より長い期間実行されたストレッチの効果は調査されていません。ストレッチが非神経学的状態の人々の生活の質または痛みにそれぞれ臨床的に重要な短期的な影響を与えないという中程度および高品質の証拠がありました。

拘縮の治療と予防のためのハーベイLA、カタリニックOM、ハーバートRD、モーズリーAM、ランニンNA、シュラーK.ストレッチ。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue 1. Art。番号:CD007455。DOI:10.1002 / 14651858.CD007455.pub3。 

まとめ 

脳卒中、手首の骨折、火傷、関節炎、後天性の脊髄損傷などの神経学的症状に対して実施がされていましたが、前述した通り意味を為さない結果に。

ストレッチは1日5分以上、1週間の結果では1%程の可動域の変化のみ。

長期的にやれば結果は変わるのかも?

そう思われても良いのでしょうが、半年はやってこういった計測結果だと継続できる人は僅かな数なのかと。