【脳神経科学】的にみる心理療法と脳の作用について【医療従事者】

今回は心理療法と脳の関係性について

心理療法と聞くとどういうイメージをしますか?

イメージは人によってそれぞれですが、今回紹介するのはストレスや痛みに対する心理療法を行った場合、脳はどのように受け止めているのか?ということについて。

精神交互作用を起こす

故人・森田博士が提唱している「精神交互作用」

例えば、子供が転倒し怪我をします。

そうすると痛い、痛いと子供は泣きますが、脳は痛みに集中し痛みを増幅させているという考え方。

そういった、人がストレスを気にすると増幅させる。ということに対する方法として、
「すべてをあるがままに受け止める」森田療法というリラクセーション法があります。


こんな話も。

ヨガを行っている行者は怪我をしたりしても顔色を変えない人もいるようです。
それは「痛みは感じているが、苦痛は感じない。」と。

ストレスを感知する

ヒトはストレス(怪我)を感じると、皮膚の感覚受容器が痛みを感知し、脊髄を経由して脳の知覚やに届きます。

同時に脳幹にある「網様体」経由で「視床」までこの信号は届けられます。
ここで「大したことのない怪我」と判断されると痛みの信号はそこで止められ、身体的にはリラックス状態が保てます。

しかし、前述した「精神交互作用」が起きていると、痛みの信号が脳全体に渡り、緊張し、内臓にまで影響を与えるため、本人が思っている以上に痛みを感じることになります。

本来、リラクセーション法とはストレスを回避するものではなく、精神交互作用を解くことが目的とされているため、ヒトの思い込みによってそれぞれのリラクセーション法の作用が増減したりするようで。

まとめ

「不安」という感情が上述したようなメカニズムを加速させることもあるようです。

どうしようもなく痛い、どうしよう!!!!

ということではなく、痛いのは仕方がない。だって怪我してしまったし。

というあるがままに受け止めるということも宗教的なものを感じる人もいるでしょうが、
脳の作用的にも関係があるようです。

私が常に思っている「諦めが肝心」ということも有る意味当てはまるのかと。