【原発性ミトコンドリア病】に対するアルギニンのエビデンスについて【医療従事者】

今回は原発性ミトコンドリア病とサプリメントについて

この症状に対するアルギニンについてのエビデンスを紹介します。

アルギニンと言えば血管拡張作用が期待されていることでご存知ではないでしょうか?

果たして?というやつですね。

アルギニンのエビデンスについて

アルギニンの補充は、脳卒中様エピソードの重症度と頻度を低下させると考えられています。

血管拡張の刺激におけるNOの役割のため、ミトコンドリア脳筋症(MELAS)患者に使用されてきました
しかし、この仮説を検証したRCTはなく、MELASにおけるアルギニンの有効性の証拠は、12〜24ヶ月の小規模な非盲検試験(6〜15人の患者)に基づいています

さらに、他のPMDを治療するためのアルギニン補充の使用を評価した研究はありません。

アルギニンを含む栄養補助食品の使用に関する非盲検研究からの証拠は、それらがMELASの患者に潜在的に有益な効果があることを示しています。

150〜300 mg / kg / dayのアルギニンを12〜24か月間経口投与すると、脳卒中様エピソードの頻度と重症度が大幅に低下しました。

患者は、アルギニン補給後、半痙攣や片麻痺(体の片側の一時的な筋力低下)などの主要な脳卒中のような発作を起こしていませんでした。

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POINT 

・ナッツや動物性蛋白質からアルギニンは摂取が可能です。

・30mg/1日の摂取となると胃腸障害が報告されているため、数日や数週間で最大9g/日の摂取が安全であったという研究結果がほとんどであった。

まとめ

追加試験の必要性があるとはされていますが、効果が出ている研究結果もあります。

少し前ぐらいからサプリメントとしても販売されている成分なので、
ご存知でいる方も多いのではないでしょうか?

ミトコンドリア障害の中でもMELAS患者に対しては可能性が示唆されていましたので、
推奨というよりは検討なさることが良いのかもしれません。