【原発性ミトコンドリア病】に対するクレアチンのエビデンスについて【医療従事者】

今回は原発性ミトコンドリア病とサプリメントについて

筋肉といえば!クレアチン。

サプリに興味があり、筋トレ好きならばその有用性はご存知かもしれません。

今回は原発性ミトコンドリア病と対象は異なりますが、クレアチンの有用性があるのか?というエビデンスを紹介します。

クレアチンのエビデンスについて

小規模な非盲検研究、結果が矛盾するランダム化二重盲検クロスオーバー試験で調査された結果があります

2つの前向き研究で、クレアチンサプリメントがPMD患者の筋肉症状に良い影響を与えることがわかりました。
最初の無作為化二重盲検クロスオーバー試験では、クレアチン一水和物を3週間(1日2回、2週間、2g、1日2回、1週間2回)またはプラセボを3週間、5週間提供しました。

クレアチン補充により、プラセボと比較して、虚血性等尺性ハンドグリップ強度が大幅に増加し、非虚血性、等尺性、背屈トルクが全体で11%増加しました。

2番目の非盲検試験では、KSS、MELAS、またはNARPの5人の患者(7〜19歳)で9ヶ月〜約4年間、0.08〜0.35 g / kg /日のクレアチン一水和物補給の効果を評価しました

骨格筋力分析では、すべての患者で最大の筋肉パフォーマンスの平均が12%増加したことが示されました。

自己申告による筋肉の症状と協調は改善しましたが、認知機能(すなわち、学校の成績)は変化しませんでした。

2つの無作為化対照クロスオーバー試験では、クレアチン補給(150 mg / kg /日または20 g /日)またはプラセボが4週間から6週間で、その間に4週間のウォッシュアウト期間があり、骨格などの臨床結果に影響を及ぼさないことがわかりました。

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POINT

・どこのミトコンドリア障害なのか?によってクレアチンの欠乏部分が異なってくると考えられています。

・しかし、実験結果からは矛盾する結論が出ているため、更なる追加試験が必要であるとのコメントに。

まとめ

健常者がクレアチンを補充すると、ATP産生の補助となるため、筋活動を補助するような利点があり、本症でもエネルギー産生の補助から身体活動の向上などの期待がなされていましたが、このような結論と。

閲覧した研究結果が肯定的なものだけならば、クレアチンの評価はうなぎのぼりに。
否定的な結論だけ見てれば、クレアチンはそんなものか・・・となるような各々の判断力が必要となる結論でした。

主だった有害報告はなかったので、摂取しても問題はなさそうにも思えますが、
飲んでみて効果があれば・・・という程度な期待になってしまいそうで。

捉え方次第です。