【アルツハイマー病】に対する薬物療法のエビデンスについて【医療従事者】

今回はアルツハイマー病に対するコリンエステラーゼについて

別記事で軽度認知症に対してコリンエステラーゼのエビデンスを紹介しました。

症状が変われば成果も変わることは当然ながらですが、軽度とは認知症のうちにアルツハイマー病は含まれるという定義があります。

それらのエビデンスを紹介します。

研究内容

10件のランダム化二重盲検プラセボ対照試験の結果は、アルツハイマー病による軽度、中等度または重度の認知症の人に推奨用量のドネペジル、ガランタミンまたはリバスチグミンによる6ヶ月間の治療が平均して認知機能の改善をもたらしたことを示しています。

研究臨床医は、治療を受けた患者の全体的な臨床状態をより積極的に評価しました。

治療の利点は、日常生活と行動の測定にも見られました。
これらの治療効果はどれも大きくありません。

重度認知症の患者でも効果は似ていますが、2件の試験のみから証拠はほとんどありません。

ChEIで治療された患者では、プラセボよりも合計でより多くの有害事象の証拠があります。
多くの種類の有害事象が報告されたが、悪心、嘔吐、下痢は、プラセボよりもChEI群で有意に多かった。

2つのChEIを比較するランダム化二重盲検試験は1つのみで、ドネペジルはリバスチグミンと比較されます。

ドネペジルとリバスチグミンの認知機能、日常生活動作、および2年間の行動障害の違いについての証拠はありません。リバチグミンよりもドネペジルの有害事象に苦しむ患者は少ない。

結論


3つのコリンエステラーゼ阻害剤は、軽度から中程度のアルツハイマー病に有効です。3つのコリンエステラーゼ阻害剤の作用機序にはわずかな違いがあるにもかかわらず、効力に関してそれらの間に何らかの違いの証拠はありません。1件の大規模試験の証拠は、リバスチグミンと比較してドネペジルに関連する有害事象が少ないことを示しています。

バークスJS アルツハイマー病のコリンエステラーゼ阻害剤。Cochrane Database of Systematic Reviews 2006、Issue1。アート。番号:CD005593。DOI:10.1002 / 14651858.CD005593 

まとめ 

不確定な部分はありますが、有用たる結果も出ていました。

ご覧いただいているとわかりますし、当然ながらわかっておられるかと思いますが、症状によって薬の作用はまるで異なってきます。

と、いうことは診断がどれだけ重要であるのか?そして診断から何を選択するのか?が必要であることを再認識ください。