【超音波検査】鈍的腹部外傷を判断するための超音波検査のエビデンスについて【医療従事者】

今回は鈍的外傷時の判断をするための超音波検査について

私ら柔道整復師では、近年超音波検査を読影できるようになろう!という風潮があります。

触診や理学検査では陽性率が低くなるため、超音波検査などの利用は疾患の判断(診断はしてはならないので)を行うためには有用にも思えます。

私個人としては、そういった検査を行うぐらいなら専門機関に精査を依頼した方が早くね?と考えている方です。

よって信頼おける機関への紹介は欠かせません。

それについては、様々な考えがあると思いますので、ここで論議するつもりはございませんが、鈍的腹部外傷時に行う超音波検査のアルゴリズムについて調べている論文を紹介します。

研究内容

選択基準を満たす4つの研究を特定しました。

全体として、試験の方法論の質は中程度でした。論争の的となっている問題を解決し、個々の患者データを取得しようとする書面による質問に回答した試験著者はほとんどいません。

試験間の強い異質性は、データをプールすべきかどうかに関して、レビュー著者間で議論を促しました。

米国ベースのトリアージアルゴリズムで達成可能な効果サイズについて大まかな印象を与えるために、定量的合成を採用することにしました。

1254人の患者を含む3つの試験の死亡データをプールしました。

FASTアームを支持するRRは1.00(95%CI 0.50〜2.00)でした。

FASTベースのパスウェイはCTスキャンの数を減らしましたが(ランダム効果モデルRD ‐0.52、95%CI ‐0.83から‐0.21)、この結果の意味は不明でした。

結論


腹部または複数の鈍的外傷が疑われる患者の診断におけるFASTベースの臨床経路を正当化する実験的証拠は依然として不十分です。試験結果は非常に不均一であるため、このレビューで提供される定量的情報は探索的な方法でのみ使用できます。FASTが将来、確認的で大規模なRCTによって調査されることはまずありません。したがって、このコクランレビューは、臨床診療ガイドラインおよび管理の推奨事項について利用可能な最良の証拠を提供するレビューと見なすことができます。ネガティブUSスキャンはMDCTスキャンの発生率を低下させる可能性が高いと結論付けることができるのは、FASTの感度が低い(またはネガティブ結果の信頼性)場合、診断の歩留まりに悪影響を与える可能性があることですトラウマ調査。せいぜい、米国は死亡率や罹患率に悪影響を与えません。主要な鈍的腹部または多発性外傷が15%の死亡率と関連しており、CTベースの診断精密検査が現在の標準治療と考えられていると仮定すると、FASTの非劣性を示すには介入グループごとに874、3495、または21,838人の患者が必要5%、2.5%、および1%の非劣性マージン、90%のべき乗、5%のタイプIエラーアルファを含むCTベースのアルゴリズム。

Stengel D、Rademacher G、Ekkernkamp A、GüthoffC、Mutze S.鈍的腹部外傷を診断するための緊急超音波ベースのアルゴリズム。系統的レビューのコクランデータベース2015、問題9。アート。番号:CD004446。DOI:10.1002 / 14651858.CD004446.pub4。 

まとめ 

エビデンスとして超音波検査に絶対的な有用性が確認できることがなかった結論です。

そのため、私自身としても考えを変えるつもりはありませんし、同業者に相談されてもおススメはしません。

それでも患者さんが安心するために。と盲目的にこれらの勉強をすることは必要に応じて行うこともあるのかもしれませんが。

しかし、これらが出来たからと言って経営的に、患者支持的に変化があるとも言い切れないかと。

迅速的な診断が要求されるため、必要な処置を行い、救急車や専門機関への搬送を検討していたほうが良さそうでもあります。