【共感する】医療従事者なら絶対にしっていたい動機付け面接の原則について

今回は動機付け面接の原則について

動機付け面接の基礎について記事にしましたが、今回は構成要素のうちの原則について紹介します。

構成要素は4つあり

・MIスピリット
・チェンジトーク
・OARS
・MIの原則

この4つのうちの原則について紹介します。

原則について

MillerとRollnickは、MIの原則とは「共感を示すこと、自己効力感をサポ―トすること、矛盾を広げること、抵抗を手玉にとること」であることを述べた。

そして、近年ではこれらをRULEという頭文字で原則を語呂合わせしています。

R:「間違い指摘反射」に抵抗すること
U:動機を理解すること
L:話に耳を傾けること
E:力づけること

これらの原則は具体的な戦略というよりは「枠組」であることが説明されています。

間違い指摘反射に抵抗すること

1つ間違いであるのは、MIを行う提供者はクライアントの生活を手あたり次第解決しようとする気負いがある。ということ。

結果、この気負いがあるためクライアントの変化は妨げられることがわかっています。

間違い指摘反射に抵抗するということは、医療提供者が「気負い」から生まれる害に気付けるようになるということである。

医療提供者は善意で変化を促そうとしますが、クライアントは変化に対して両側性を持っています。

変化にはコストが掛かり、先の見えない変化像よりも現状維持することに魅力を感じてしまうことを理解します。

「抵抗」されるということは、変化する理由を押し付けられることに対する能動的なプロセスであります。

抵抗を増やしてしまう行動として、
⑴クライアントの問題を認めさせるよう説得する
⑵変化の利得について論じる
⑶どうやって変化するかを教える
⑷現状維持の結果を警告すること

この4つを医療提供者が提供することは「抵抗」を増やす結果となり、何らかの変化を妨げることになります。

動機を理解すること

動機はクライアントの内部に既に存在し、それに気付けるように手助けすることが医療提供者には求められます。

相手に好奇心をもって話を引き出すことも行われますが、医療提供者の意図通りに促すことが重要なのではなく、クライアント自身が変化することの必要性と行動を語りだすように話しかけることが必要とされるべきである。

話に耳を傾ける

まず医療提供者は日頃の雑務があるため、基本的なプロセスである「話に耳を傾ける」ことが疎かになってしまう。

まず前提として専門家である医療従事者に助けを求めてくる。ということは、積極的に助けを求めているのか、仕方がなしに助けを求めている場合もある。

それでも人生に変化をもたらす責任はクライアント自身にあるため、クライアントのプロセスを促すために話を聞き、葛藤や困難な現実に直面するための安全な雰囲気を作る必要がある。

これには共感することが前提となりますが、「なるほど、あなたがそう思うわけがわかりました。」や「わかりました。」という言葉の本来の意味としては受容することは承認や同意ではないという微妙であるが、大きな点が隠されています。

肝心なのはその人の世界観を理解しようと尊重する態度を持ち続けることである。

このことを言葉で置き換えると「変化の強要は抵抗を産む」ことに対して、「受容が変化を促す」ということである。

力づけること

クライアントに自信を持たせる。ということである。

クライアントが積極的に変化しようとすると、介入に良い結果が出てくることを想像することは容易であります。

このような事象は、クライアントは有能であり、解決方法も知っているし、やると決めたら変わることが出来るクライアント自身の信念を支えることが、医療従事者には必要であるということもわかる。

ここで「自己効力感」と「自尊心」というキーワードが思い浮かんだ人もいるのかと。

自己効力感とは、自分の思い描く目標に到達するための能力に関する認知のことで、
自尊心とは、自分自身の価値観に関する態度、信念、行動を含んだ包括的な構成概念である。

これらが意味することは、自信を持つための自己効力感と自尊心の2つが必要であることと、同意義の言葉でないことがわかります。

自己効力感を高めるために、高い自尊心を持つ必要はなく、決められた習慣を実行することが高い自己効力感をもつ態度が生まれる。

そうすると、高い自尊心が生まれるきっかけになることもある。

DiClementeによると治療を受けに来る人は、「自分を変えるのに失敗した人」ということになる。

治療を受ける前に色々と試した結果、何をやっても変化が出なかった諦めを持っている。

つまりは医療従事者はクライアントが変化する可能性について希望を持つ必要があります。

まとめ

以上のことから、普段カウンセリングを専門にしてなくとも医療従事者はカウンセリング行為を行いますが、如何に偏った考えをしているかもしれない。という可能性がわかりましす。

冒頭に述べている片っ端から解決しようという考えをもつ医療従事者はとても多く、
それが当たり前であり、たまたま解決したことが良い変化をもたらすことが患者の支持を得られると勘違いしていることもあります。

私が診断学を学ぶ上でも教えられた言葉に、「患者の話の中に答えがある。」と言われました。

あらゆる検査や知識を用いて「予想」するより、発生機序などを綿密に聞くことの方が正しく判断することも出来ます。

しかし、認知バイアスの関与もあることから、聞き出し方にはコツがいりますが、
上述したことをヒントに行ってみてください。