【足首の捻挫】に対する外科的、保存的治療法のエビデンスについて【医療従事者】

今回は足首の外側靭帯の捻挫による損傷に対する介入について

足首の捻挫をすると一般的に損傷しやすい外側靭帯ですが、
損傷は軽度のものから重度のものまで様々です。

そんな捻挫による損傷には治療法がありますが、
外科的に、保存的に治療されることに有意差はあるのか?ということについて調査している論文がありますので紹介します。

研究内容

20件の試験が含まれました。
これらには、合計で2562人の主に若い活動的な成人男性が関与していました。

すべての試験には方法論的な弱点がありました。
具体的には、割り当ての隠蔽は1回の試験でのみ確認されました。
個々の結果をプールするためのデータは、最大12件の試験と参加者の60%未満でのみ利用可能でした。

固定効果を使用した場合の4つの主要な結果(スポーツの負傷前レベルへの非復帰、足首の捻挫の再発、長期の痛み、主観的または機能的不安定性)に対する外科的治療グループを支持する統計的有意差の所見ランダム効果モデルを使用した場合、またはより極端な結果が得られた1つの低品質(準ランダム化)トライアルを削除した場合、モデルは堅牢ではありません。

保守的に治療された試験参加者における客観的不安定性の統計的に有意に高い発生率の機能的意味は不明です。

外科治療群では、回復時間が長く、足首の硬直、足首の運動障害、合併症の発生率が高いことを示すいくつかの限定的な証拠がありました。

結論


足首の外側靭帯複合体の急性外傷に対する外科的および保存的治療の相対的有効性を決定するためのランダム化比較試験から得られる証拠は不十分です。明確に定義された損傷に対して、一次外科的修復と利用可能な最善の保存的治療の高品質なランダム化比較試験が必要です。

Kerkhoffs GMMJ、Handoll HHG、de Bie R、Rowe BH、Struijs PAA。成人の足首の外側靭帯複合体の急性損傷に対する外科的治療と保存的治療。系統的レビューのコクランデータベース2007、問題2。アート。番号:CD000380。DOI:10.1002 / 14651858.CD000380.pub2。 

まとめ 

今回紹介した論文の結果でも知っていて欲しいのは、外科的治療法を選択したからといって、治療期間が目まぐるしく短縮できるということではないこと。

医療従事者なら既知のことでしょうが、外科的方法にも、保存的方法にも利点はありますが、治療期間の短縮に寄与出来ない病状の時もあります。

足首の捻挫に関しては損傷度合いにもよりますが、外科的方法、あるいは保存的方法のどちらかの絶対的神話なんてない。ということで。